アリュート・パドル

イサナ・カヤックの木製のアリュート様式パドル「アクン1845」がやっと出来上がって、取扱店のアウトドアーズKOMPASへ取りに行きました。
仕様の行き違いや職人さんの都合で、注文してから10ヶ月も掛かってしまいました。通常はこんなに期間を要しないと思います。やむを得ない事情によるものなので、気長に待っていました。

アクンパドル
(写真:パドルが長すぎて写真に収まりきらないので、先を壁に押しつけて斜めに撮ったもの)

リバーカヤック(プレイボート)を長年漕いできた私にとって、キャッチの弱い、細身ブレードのシーカヤックパドルには、はじめのうち、見向きもしませんでした。

私がシーカヤックをやり始めたいと思ったのは、川に加えて、海でもプレイボーティングしたいからでしたが、そのうち、シーカヤックの本来の楽しみは旅であることに気が付きました。
そうなると、リバーカヤックとは漕ぎ方も全く違ってきます。
そして、この漕ぎ方にふさわしいものとして、この細身のパドルがあることを理解できました。

カーボン製パドルなどに比べて、木製パドルは、ブレードの水面キャッチの振動や水掻き抵抗を柔らかくしてくれるので、手に優しいです。
昨年参加した「知床シーカヤックエクスペディション」で借りて使っていたのもこれと同じものです。
艇の後ろに付いたラダーを使わず、ブレード操作とリーン操作でカヤックの動きをコントロールしていました。

細身である本来の意味は、ブレードをちょこちょこ操作するためではなく、漕ぎ味を軽くして長旅の負担を軽減するためだと思いますが、プレイボート感覚が抜けず、どうしてもテクニカルなことを求めてしまいます。

アクンパドル

パドルの長さは2m50cmと、川で使っている185cmパドル(191cmからブレードが削れてこの寸法となった)と比べてとても長く、取扱もちょっと大変そうです。
2分割仕様もありますが、2分割にすると木の魂が抜けそうで、一本モノにこだわりました。

イサナ・カヤックHP
http://www.i-sanakayak.com/ (←閉鎖)

ブックマーク パーマリンク.

コメントは受け付けていません。