野忽那島シーカヤックツーリング


(シーカヤックの軌跡はGPSデータによるものです)

コース・時間: 北条~野忽那島、12時5分~17時34分(昼食休憩1時間40分)
距離: [行き]8.3km 1時間50分、[帰り]9.4km 1時間56分
天気: 晴れ、微風


出所:(株)ウェザーマップ『気象人』


出所:海上保安庁海洋情報部
 
 
朝、急に、今日はシーカヤックをやろうと思い立ちました。
急いで、気象や海況の動向を調べ、昼食はどうしようか、そのための準備は…などと気ぜわしくなってくると、面倒くさくなってきて、もう止めようかと思い始めました。

でも、漕ぎたい!やっぱり面倒だ。それでも漕ぎたい。いや、面倒だ…
葛藤の挙げ句、ふと、そもそもシーカヤックをやる目的は何だと考え込んでしまいました。

最近仕事が忙しくて、心身ともに疲れ果て、頭でっかちの社会の中にいるのが嫌になっていました。今自分が失っている動物本来の野生を取り戻すために、海に漕ぎ出し、島に渡って、焚き火で飯を作ろう。そうすれば、また元気になれる!

答えは出たものの、結局、漕ぎ出せたのが12時。
今度は時間に追われる羽目 になってしまいました。結局、社会にいるのと同じです(笑)

今回、漕ぎたかった別の理由に、木製のアリュートパドルの初使用がありました。
手に入れたはいいものの、なかなか漕ぎに行く時間がなく、お預け状態でした。

ブレードが細く、棒切れで掻いているような、すっぽ抜け感覚です。
バランスが崩れて、艇がグラグラします。
でも、こんな不安定さが、激流カヤッカーの私としては好きです。何だかワクワクして、私の満足感を満たし、逆に落ち着きます。
すぐに慣れてきて、安定してしっかり漕げるようになりました。

川では、流れに乗って漕ぐので、継続した腕力を必要としません。だから、シーカヤックパドルにリバー用と同じくらいのキャッチを求めると、すぐに疲れてしまうので、細身のものがいいと思います。

今回のコースは、交通量の多い大型船航路をまたがないといけなし、漁船もこの海域で、結構操業しています。
他船の動きをしっかり読んで、ごいごい漕がなければいけません。
航路を横断するときは、航路に直角に入って、短距離で抜けます。
航路のセンターブイ(灯浮標)を通過するようなルートを取ると、航路の位置をしっかり押さえることができますし、行き来する船に挟まれそうになったときはブイの付近でじっとしていれば、ぶつかってくることはないと思います。
いずれにせよ、知識と体力と経験が求められます。


(遠くに出発地が霞んで見えます。こんな棒切れパドルでも結構漕げるものです)

14時、野忽那島に到着。
急いで、火をおこして、昼食を作って食べてしまわないと、帰りが遅くなります。

海の良いところは、焚き木に不自由しないところです。
小枝と太い木をサッと拾い集めて、ライターだけで簡単に火をおこせました。

昼食は、中華丼とラーメンです。
ご飯はお米を炊いて作りますが、具材はレトルトパックを使いました。
飯ごうとレトルトパック暖め用鍋とラーメン鍋の3つを網に並べて置きます。
お湯はあっという間に沸き、ラーメンがすぐに出来上がりました。

ご飯はじっくり炊かないといけないので、できるだけ遠火にしますが、それでも、すぐに吹き上がり始めます。
これはまずいと、おき火の上に置いて、時間稼ぎ。
蒸らしも含めて、15分~20分くらいで出来上がってしまいましたが、芯も無く、うまく炊けました。

しっかりと食後のコーヒーまで楽しんで15時40分。
急いで帰途につきます。


(写真では周りが明るいように見えますが、実際は結構暗くなっています)

鹿島付近で夕日を拝んで、ゴールに着いたときには暗くなりかけでした。
「シーカヤックをやるときは、前日までに準備を済ませること!」が、今回の教訓でした。

ブックマーク パーマリンク.

コメント欄